「木へんに章」と書く漢字を見かけて、何と読むのかな?と気になったことはありませんか。
この漢字は「樟」と書き、植物のクスノキに関わる字ですが、「楠」との違いがわかりにくいと感じる方も多いでしょう。
この記事では、「樟」の読み方や意味、「樟」と「楠」が日本でどのように使われているのかを、初めて見る方にもわかりやすくご紹介します!
画数や部首、樟脳などの関連する言葉もわかるので、漢字を正しく読み書きしたいときにも役立ちます。

ポイント
- 木へんに章と書く「樟」の読み方と基本的な意味
- 「樟」と「楠」が表すものや、日本での使われ方の違い
- クスノキを表記するときに「樟」「楠」「クスノキ」を選ぶ目安
- 「樟」の画数・部首や、樟脳・樟蚕などの代表的な言葉
木へんに章と書く「樟」の読み方は「ショウ・くす・くすのき」

木へんに「章」と書く漢字は「樟」で、読み方は「ショウ」「くす」「くすのき」です。
文章の中で使われ方によって読み分ける漢字なので、まずは「ショウ」と「くすのき」を押さえておくと、見かけたときに迷いにくくなります!
| 読み方 | 種類 | 使われる場面の目安 |
|---|---|---|
| ショウ | 音読み | 漢語の形で使われるとき |
| くす | 訓読み | 「くすのき」を短く表すとき |
| くすのき | 訓読み | 植物の呼び名として読むとき |
音読みは「ショウ」
「樟」の音読みはショウです。
音読みは、中国から伝わった漢字の音をもとにした読み方で、ほかの漢字と組み合わせた熟語で用いられることがあります。
たとえば「樟」の後ろや前に別の漢字が続いている場合は、「ショウ」と読む可能性を考えるとよいでしょう。
ただし、熟語には慣用的な読み方があるため、初めて見る言葉では一字ずつ決めつけず、全体の読みを確認するのが安心です。
「章」は一般に「ショウ」と読むため、「木へんに章だから、そのまま『きしょう』?」と思うかもしれません。
けれども、「樟」という一文字の漢字としての音読みはショウなので、部首と右側の漢字を分けて読むわけではありません。
- 漢字一字の音読み:ショウ
- 熟語の中で見かけたとき:前後の漢字と合わせて読む
- 判断に迷うとき:辞書やふりがなで確認する
珍しい漢字は、読めないこと自体が自然なことです。
まず「樟=ショウ」という対応を知っておけば、看板や文章で見かけた際にも落ち着いて確認できますよ。
訓読みは「くす・くすのき」
「樟」の訓読みは「くす」「くすのき」です。
とくに覚えておきたいのは、植物の名称として使う場合の「くすのき」という読み方です。
「くす」は「くすのき」を省略した形として示される読みで、辞書などでは「くす・くすのき」のように並んで掲載されることがあります。
普段の会話や一般的な文章では、「樟」を見て「くすのき」と読む場面をイメージするとわかりやすいでしょう。
なお、「訓読み」は日本語にもともとある言葉に漢字を当てた読み方です。
そのため、「ショウ」とは音の印象が大きく異なりますが、どちらも「樟」の正しい読み方として扱われています。
| 見分けるポイント | 読み方の考え方 |
|---|---|
| 一文字で植物の呼び名を表している | 「くすのき」と読む |
| 「くすのき」の短い呼び方として示されている | 「くす」と読む |
| ほかの漢字と組み合わさっている | 「ショウ」の可能性を確認する |
読み方をすぐに判断したいときは、「単独なら、まずは『くすのき』を思い浮かべる」と覚える方法がおすすめです。
一方で、地名や施設名などでは独自のふりがなが付いていることもあるため、表示されている読みを優先してくださいね。
「樟」はクスノキ科の常緑高木を表す漢字

「樟」は、クスノキ科に属する常緑高木のクスノキを表す漢字です。
一年を通して葉を付ける性質があり、成長するととても大きくなる木として知られています。
漢字の成り立ちと木そのものの特徴を知ると、「樟」という字が持つイメージをつかみやすくなりますよ!
「木」と音を示す「章」から成る形声文字
「樟」は、左側の「木」と、右側の「章」を組み合わせた漢字です。
このように、意味に関わる部分と音に関わる部分を組み合わせて作られた漢字を、形声文字といいます。
「樟」の場合は、「木」が植物や樹木に関係する意味を示し、「章」が主に音の手がかりになっています。
つまり、「木へん」があることで、まずは木に関する漢字だと考えられる仕組みです。
木へんの漢字には、樹木の名前や木材、植物に関係するものが多くあります。
| 漢字の部分 | 主な役割 | 「樟」でのイメージ |
|---|---|---|
| 木 | 意味を示す | 樹木・植物に関係する |
| 章 | 音を示す手がかりになる | 漢字全体の音に関わる |
なお、形声文字では、右側の字をそのまま同じように読むとは限りません。
時代による音の変化もあるため、漢字の組み合わせだけで読みを決めつけないことが大切です。
「木」と「章」の構成を知ることは、読み方を当てるためというより、「樟」が木を表す字だと理解する助けになります。
クスノキは香りのある大きな木
クスノキは、葉が一年中すべて落ちるわけではない常緑樹の仲間です。
古い葉が順に新しい葉へ入れ替わるため、季節によって多少の変化はあっても、全体として緑の葉を保っているように見えます。
また、成長すると幹が太くなり、枝を大きく広げるため、堂々とした姿になりやすい高木です。
公園や神社の境内などで、広い木陰をつくる大きな木を見かけたとき、クスノキであることもあります。
- 一年を通して葉を付ける常緑樹である
- 成長すると高さや枝張りが大きくなりやすい
- 葉や枝に、クスノキらしい独特の香りがある
- 丸みのある樹冠をつくり、存在感のある姿になりやすい
クスノキの葉は、手でもんだり枝が折れたりしたときに、すっきりした独特の香りを感じることがあります。
この香りは木に含まれる成分によるもので、「樟」という漢字から受ける印象にも、香りのある樹木というイメージが重なります。
ただし、香りの感じ方には個人差があり、葉に触れる機会があっても無理に強くこする必要はありません。
「常緑高木」という言葉を分けて見ると、意味をより理解しやすくなります。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 常緑 | 季節をまたいで緑の葉を保つ性質 |
| 高木 | 成長すると背が高くなる木 |
| 常緑高木 | 一年を通して葉を保ち、大きく育つ木 |
そのため「樟」を見かけたら、香りを持ち、緑豊かに育つ大きな木を表す字だとイメージすると覚えやすいでしょう。
「樟」と「楠」は日本ではどちらもクスノキを表す

日本では、「樟」も「楠」も、基本的にはクスノキを表す漢字として使われます。
そのため、看板や文章で「樟」「楠」のどちらを見かけても、クスノキのことだと考えてよい場面が多いでしょう。
ただし、漢字が生まれた背景までたどると両者には違いがあり、中国語では日本とは異なる使い分けもあります。
日本では「樟」と「楠」の両方が使われる
「樟」は音読みで「ショウ」、訓読みで「くす」「くすのき」と読み、クスノキを表す漢字です。
一方の「楠」も、「くす」「くすのき」と読まれ、日本語ではクスノキを指す表記として広く定着しています。
つまり、日本で木の名前として使われる場合は、次のように理解できます。
| 漢字 | 主な読み方 | 日本での主な意味 |
|---|---|---|
| 樟 | くす・くすのき | クスノキ |
| 楠 | くす・くすのき | クスノキ |
「木へんに章」と聞いて思い浮かぶのは「樟」ですが、クスノキという木を表す字は一つだけではありません。
「楠」は、木へんに南と書く漢字です。
見た目は大きく異なる二字ですが、日本語の中では同じ木を指すことがあるため、初めて見ると少し不思議に感じるかもしれませんね。
これは、漢字が日本へ伝わったあと、日本語での呼び方や表記の習慣の中で、それぞれの字が使われてきたためです。
漢字本来の意味では「樟」と「楠」は異なる樹木
漢字の由来に目を向けると、「樟」と「楠」はもともと同じ木だけを指していたわけではありません。
「樟」は、香りをもつクスノキの仲間を表す字として用いられてきました。
これに対して「楠」は、中国で「ナン」と読まれる別の樹木を表す字としての意味もあります。
そのため、字が持つ由来まで厳密に考える場合には、「樟」と「楠」は完全に同じ意味の漢字とはいえません。
ただし、日本語の日常的な表記では、どちらもクスノキとして理解されることが多いため、過度に難しく考えなくても大丈夫です!
- 「樟」:クスノキを表す字として理解しやすい
- 「楠」:日本ではクスノキの表記にも使われる
- 字の由来まで見ると、それぞれが指してきた木には違いがある
このように、日本語での意味と、漢字がもともと持つ意味には幅があることを知っておくと、二つの字の関係がわかりやすくなります。
中国語では日本と意味や使い分けが異なる
中国語では、「樟」と「楠」は日本語ほど同じ意味として扱われません。
一般に「樟」は、クスノキを指す言葉として使われます。
一方で「楠」は、クスノキと近い仲間ではあるものの、中国で「ナンムー」と呼ばれる別の樹木を指すことが多い字です。
そのため、中国語の文章で「楠」を見た場合、日本語の「クスノキ」と同じだと決めつけないことが大切です。
日本では「楠=クスノキ」と読む機会が多いものの、中国語では木の種類をより分けて表す場合があります。
| 漢字 | 日本語での受け取り方 | 中国語での主な受け取り方 |
|---|---|---|
| 樟 | クスノキ | クスノキ |
| 楠 | クスノキ | ナンムーと呼ばれる別の樹木を指すことが多い |
同じ漢字でも、使われる国や言葉によって指す範囲が変わることがあります。
「樟」と「楠」については、まず日本ではどちらもクスノキを表せると覚えておけば、読み方や意味を確認するときに役立つでしょう。
クスノキの表記は文脈や固有名詞に合わせて選ぶ

クスノキを表すときは、普段の文章なら「クスノキ」とカタカナで書いても問題ありません。
ただし、地名・神社名・学校名・人の名字などの固有名詞では、使われている正式な漢字を確認することが大切です。
「樟」と「楠」のどちらを選ぶべきか迷ったら、文章の目的と、相手に正確に伝える必要があるかを基準に考えるとわかりやすいでしょう。
一般的な文章では「クスノキ」と書いてもよい
植物について説明する文章や、日常的なお知らせでは、読み間違いを避けるために「クスノキ」と表記する方法があります。
「樟」や「楠」はどちらも少し難しい漢字なので、漢字に慣れていない人にも読んでもらいたい場面では、カタカナ表記が親切です。
たとえば、公園の案内文、子ども向けの資料、地域だよりなどでは、読みやすさを優先して「クスノキ」と書くと内容が伝わりやすくなります。
漢字を使いたい場合には、最初に「樟(クスノキ)」や「楠(クスノキ)」のように読み方を添える方法もあります。
一度読み方を示しておけば、その後は漢字だけで書いても、読者が意味をつかみやすくなります。
| 書く場面 | 表記の考え方 |
|---|---|
| 誰にでも読みやすくしたい文章 | クスノキ |
| 漢字の形や表記も伝えたい文章 | 樟(クスノキ)・楠(クスノキ) |
| 案内板や説明文 | 読み仮名を付ける、またはカタカナで書く |
読みやすさを優先するなら、「クスノキ」という表記で十分です。
文章全体で表記をそろえると、見た目も読み心地も整いやすくなります!
地名や名字では正式な漢字を確認する
地名、施設名、神社やお寺の名称、会社名、名字などでは、同じ「くす」と読む場合でも、使われる漢字が決まっていることがあります。
このような固有名詞は、読み方が同じだからといって「樟」と「楠」を自由に入れ替えられるわけではありません。
たとえば、名字として届け出や登録に使われている字、地域で長く受け継がれてきた地名の字は、その表記自体が名前の大切な一部です。
住所を書くとき、宛名を作るとき、案内資料を作成するときは、看板・公式サイト・郵便物・名刺などで表記を見比べると安心です。
- 地名は、自治体や駅、地図の表記を確認する。
- 施設名は、施設が案内している正式な名称を確認する。
- 人の名字は、本人が使っている表記や名刺などを確認する。
- 古い資料は、現在の正式表記と異なる場合もあるため注意する。
特に人の名前では、文字を似た漢字に置き換えないことが大切です。
手書きで判別しにくいときは、本人や公式の案内で確認してから書くようにしましょう。
固有名詞では「一般的にはこう書く」よりも、「その名前ではどう書かれているか」を優先するのが基本です。
変換候補に「樟」と「楠」が出る理由
パソコンやスマートフォンで「くすのき」と入力すると、「樟」と「楠」の両方が変換候補に表示されることがあります。
これは、日本語ではクスノキを表す字として両方が使われてきたため、文字入力の辞書にも候補として登録されているからです。
ただし、変換候補の上位に表示された漢字が、その場面で必ず正しい表記とは限りません。
入力機能は、よく使われる語や学習された入力傾向をもとに候補を示すため、地名や名字の正確な字まで判断するものではないためです。
迷ったときは、次の順番で確認すると選びやすいでしょう。
- 一般的な植物名として書くなら、「クスノキ」または読み方付きの漢字を選ぶ。
- 地名・施設名・名字なら、公式の表記を調べる。
- 確認できない場合は、無理に漢字へ変換せず「クスノキ」と書くことも検討する。
変換候補は便利な手がかりですが、最終的には文章の文脈と正式表記で選ぶことがポイントです。
読みやすい文章ではカタカナを、名前を正確に示す場面では正式な漢字を選ぶようにすると、自然で丁寧な表記になります。
「樟」を含む代表的な言葉には樟脳や樟蚕がある

「樟」を使う代表的な言葉には、樟脳(しょうのう)と樟蚕(くすさん)があります。
同じ「樟」という字が入っていても、言葉によって読み方も指すものも異なるため、熟語として覚えると読み間違いを防ぎやすいですよ!
| 言葉 | 読み方 | 主な意味 |
|---|---|---|
| 樟脳 | しょうのう | クスノキなどに由来する香りのある成分 |
| 樟蚕 | くすさん | 樹木に見られる大型のガの一種 |
なお、「樟」は単独では「しょう」「くす」などと読まれますが、熟語では漢字ごとに読もうとすると難しく感じることがあります。
「樟脳」はしょうのう、「樟蚕」はくすさんと、それぞれの言葉をひとまとまりで覚えるのがおすすめです。
「樟脳」は「しょうのう」と読む
「樟脳」は、しょうのうと読みます。
「樟」を「しょう」、「脳」を「のう」と読む、音読みを組み合わせた熟語です。
樟脳は、クスノキなどに含まれる成分として知られており、特有のすっきりした香りがあります。
かつてはクスノキの木材や枝葉などから得られてきましたが、現在は原料や製法が異なるものも流通しています。
日用品の説明や昔の暮らしに関する文章、植物・化学に関する資料などで見かけることがある言葉です。
たとえば、防虫を目的とした製品や香りに関する記載で、「樟脳の香り」「樟脳を原料とする」といった表現が使われる場合があります。
ただし、身の回りの製品には使用方法や注意事項があるため、使う際はパッケージやメーカーの案内を確認することが大切です。
「しょうのう」は漢字で書く機会が多い言葉ではないものの、読みを知っていると説明書や文学作品を読むときにも役立ちます。
- 樟脳:しょうのう
- 「樟」は「しょう」と読む
- 香りのある成分を指す言葉として使われる
「樟蚕」は「くすさん」と読む
「樟蚕」は、くすさんと読みます。
「しょうさん」ではない点が、樟脳との大きな違いです。
樟蚕は、ヤママユガの仲間に分類される大型のガの一種で、カタカナでは「クスサン」と表記されることもあります。
成虫は羽を広げた姿が大きく、羽に目玉のように見える模様があることでも知られています。
幼虫はさまざまな広葉樹の葉を食べて育ち、クスノキも食べる樹木の一つとして挙げられます。
「樟蚕」という名前には「樟」の字が使われていますが、見かけた場所が必ずクスノキの近くとは限りません。
また、「蚕」は通常「かいこ」と読まれることが多い漢字ですが、「樟蚕」では「さん」と読みます。
この「さん」は、蚕に関係する虫の名前に使われることがある読み方です。
庭木や公園の木に大きな幼虫を見つけたときは、種類をすぐに断定せず、近づきすぎないようにしながら観察すると安心です。
- 樟蚕:くすさん
- カタカナ表記:クスサン
- 「樟」はこの言葉では「くす」と読む
- 大型のガの一種を指す
「樟」が入る熟語は多くありませんが、樟脳は「しょうのう」、樟蚕は「くすさん」と覚えておけば、代表的な読み方を押さえられます。
「樟」は15画で部首は木へん

「樟」は全部で15画の漢字で、部首は木へんです。
左側の木へんが4画、右側の「章」が11画でできているため、二つを分けて考えると書きやすくなります。
画数を確認したいときは、木へんと「章」の形を一度ずつ見直すと、落ち着いて数えられます!
| 構成 | 画数 | 書くときのポイント |
|---|---|---|
| 木へん | 4画 | 左側にやや細めにまとめる |
| 章 | 11画 | 中央の「日」を整えて書く |
| 樟 | 15画 | 左右の高さと余白をそろえる |
「樟」の基本的な書き順
「樟」は、左の木へんを書いてから、右の「章」を書く流れが基本です。
最初に木へんを仕上げ、その後で右側を上から下へ書き進めると、字の形がまとまりやすくなります。
- 木へんの横線を書きます。
- 横線の中央付近を通るように、縦線を書きます。
- 左下へ向かう払いを書きます。
- 右下へ向かう払いを書き、木へんを完成させます。
- 右側の「章」は、上の「立」の形から書き始めます。
- 続けて中央の「日」を書きます。
- 最後に下の「十」を書いて完成です。
右側の「章」は、上・中央・下の三つのまとまりに分けて見ると、複雑に感じにくくなります。
とくに「日」の部分を急いで小さく書くと全体が詰まって見えやすいため、中央にほどよい広さを残すことを意識してみてください。
なお、手書きの字には少しずつ個性が出るものです。
細かな形だけにこだわりすぎず、木へんと「章」がはっきり区別できるように書けば、読みやすい印象になります。
木へんと「章」のバランスを整える書き方
「樟」をきれいに見せるコツは、木へんを広げすぎず、右側の「章」に十分な幅を残すことです。
左側の木へんが大きくなりすぎると、右側の画数が多い「章」が窮屈になり、全体の重心が左に寄って見えることがあります。
- 木へんは横幅を控えめにして、縦の線をすっきり見せます。
- 「章」の上部は、左右に広げすぎず中央へまとめます。
- 中央の「日」は縦長になりすぎないよう、やや安定した形を意識します。
- 最後の「十」は、全体の中心に置くように書きます。
木へんの縦線は、右側の「章」の左端より少し高く見える位置から始めると、自然な組み立てになりやすいです。
また、右側の「章」は画数が多いため、線と線の間を少し空ける意識を持つと、見やすさが整います。
書き終えたら、左側が細めで右側が安定しているか、そして字全体が四角い枠に収まって見えるかを確認してみましょう。
一度に上手に書こうとせず、木へんと「章」を別々に練習してから組み合わせると、15画の「樟」も書きやすくなります!
「樟」は名字や名前にも使われる漢字

「樟」は植物に関わる漢字として知られていますが、名字や名前の一字として使われることもある漢字です。
ただし、同じ「樟」が使われていても読み方は一つに決まるとは限らないため、人名では本人が用いている正式な読み方を確認することが大切です。
とくに住所録、学校関係の書類、仕事上の連絡先などでは、見た目だけで読み方を決めず、ふりがなや本人への確認を優先すると安心です。
「樟本」「樟木」などの名字で見られる
「樟」は、名字の一部として用いられる場合があります。
たとえば、「樟本」や「樟木」のように、「樟」と別の漢字を組み合わせた名字で見かけることがあります。
こうした名字には、地域の地名、周辺にあった木、家に伝わる由来などが関係しているケースもあります。
ただし、名字の成り立ちは家ごとに異なるため、漢字だけから由来を一つに絞ることはできません。
また、「樟」を含む名字は日常的によく目にする名字と比べると数が限られるため、初めて見ると読み方に迷うこともあるでしょう。
漢字の印象から読み方を予想したくなりますが、名字は同じ表記でも家によって読みが異なることがあります。
名刺や案内状などにふりがながある場合は、その表記をそのまま確認するのが丁寧です。
ふりがなが見当たらないときは、会話の流れで「お名前の読み方を教えていただけますか?」とたずねると、自然に確認しやすいでしょう。
- 名刺や社員紹介に記載されたふりがなを見る
- メールの署名や連絡先の表記を確認する
- 必要な場合は、本人にやわらかくたずねる
読み方を確認することは、相手の名前を大切に扱うための心配りにもつながります。
人名の読み方は本人や正式な表記で確認する
「樟」を名前に使う場合も、漢字から読み方を一つだけ判断するのは難しいことがあります。
人名には一般的な音読み・訓読みのほか、名前に用いられる独自の読み方が選ばれることもあるためです。
そのため、「この漢字だからこの読み方」と決めつけるより、ふりがな付きの正式な表記を確認することが基本になります。
とくに、初対面の相手の名前を呼ぶ場面や、招待状・宛名・書類に記載する場面では、正確さを意識したいところです。
読み方だけでなく、旧字体・異体字を含む表記にも注意すると、より間違いが起こりにくくなります。
| 場面 | 確認しやすい方法 |
|---|---|
| 名刺やプロフィールを見るとき | ふりがな、自己紹介文、署名欄を確認する |
| メールや手紙の宛名を書くとき | 相手から届いた表記をそのまま参考にする |
| 直接呼びかけるとき | 「どのようにお読みしますか?」とたずねる |
なお、戸籍上の名前や公的な書類に記載された読み方については、扱う場面に応じて正式な案内や本人の申告を確認しましょう。
「樟」は印象に残りやすい美しい漢字だからこそ、表記も読み方も相手が示している形を尊重することが大切です。
クスノキは樟脳や木材などに利用されてきた

クスノキは、木に含まれる香りのある成分から作られる樟脳(しょうのう)や、やわらかな木目を生かした木材として、古くから暮らしのなかで活用されてきました。
とくに樟脳は香りに特徴があり、衣類や木製品を保管する場面などで親しまれてきた素材です。
また、クスノキの木材は大きな材が取れることもあり、家具や彫刻、器など幅広い用途に用いられてきました。
クスノキから作られる樟脳の用途
樟脳は、クスノキの枝や葉、木材などに含まれる成分を取り出して作られる、白い結晶状の素材です。
独特のすっきりした香りがあり、かつては日本各地でクスノキを原料とした生産が行われていました。
樟脳は「クスノキから得られる香りのある素材」として覚えると、「樟」という漢字と木のつながりも理解しやすくなります。
暮らしのなかでは、衣類や布製品をしまう際に使われることがあるほか、香りを楽しむ製品や原料の一つとして扱われることもあります。
| 主な場面 | 樟脳が用いられてきた例 |
|---|---|
| 衣類の保管 | 着物や季節の衣類を保管する際の香りづけや保管用品として使われることがあります。 |
| 香りを楽しむもの | 香りに特徴があるため、香り袋などの素材として用いられることがあります。 |
| 工業的な原料 | 時代によっては、さまざまな製品の原料としても重要な役割を担ってきました。 |
ただし、現在は天然由来の樟脳だけでなく、別の方法で作られたものも流通しています。
香りの感じ方や使い心地には個人差があるため、衣類や室内で使用する場合は、製品に記載された使い方や注意事項を確認すると安心です。
小さな子どもやペットがいる家庭では、手の届かない場所に保管するなど、製品ごとの案内に沿って扱うことを心がけましょう。
香りや木目を生かした木材としての利用
クスノキの木材は、加工すると香りを感じやすく、木目にもあたたかみがあることから、生活道具や木工品に利用されてきました。
淡い色合いの材が見られる一方で、部分によって濃淡や表情が異なるため、同じクスノキでも仕上がりに個性が出やすい点が魅力です。
自然な木目と香りを楽しめることは、クスノキ材が親しまれてきた理由の一つといえるでしょう。
- 家具や棚など、木の表情を見せる製品に使われることがあります。
- 彫刻や木彫りの作品では、材の大きさや加工のしやすさを生かして用いられることがあります。
- お盆、箱、小物入れなど、手に取って木の風合いを味わう品にも活用されています。
- 神社や寺院に関わる器物、地域の記念品などに使われる例もあります。
クスノキ材は香りが残る場合があるため、香りに敏感な人は、実物を確認してから選ぶとよいでしょう。
また、無垢材の製品は、湿度や乾燥の影響で反りや割れが生じることもあるため、急激な温度変化を避けて扱うことが大切です。
「樟」という字を見かけたときは、ただ木の名前を表すだけでなく、香りのある樟脳や、暮らしに寄り添う木材と関わりの深い漢字として思い出すと、印象に残りやすくなります。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 木へんに「章」と書く漢字は「樟」で、「ショウ・くす・くすのき」と読みます。
- 「樟」は、クスノキ科の常緑高木であるクスノキを表す漢字です。
- 日本では「樟」と「楠」は、どちらも基本的にクスノキを指します。
- 一般的な文章では「クスノキ」と書いてもよく、固有名詞では正式な表記を確認します。
- 「樟脳」は「しょうのう」、「樟蚕」は「くすさん」と読みます。
- 「樟」は15画で、部首は木へんです。
- 「樟」は名字や名前にも使われるため、人名はふりがななどで読み方を確認します。
- クスノキは樟脳や木材として、暮らしのなかで活用されてきました。
「樟」は少し難しく見える漢字ですが、木へんに「章」と覚えると、形を思い出しやすくなります。
読み方はまず「ショウ」と「くすのき」を押さえておけば、文章や看板で見かけたときにも落ち着いて判断できるでしょう。
また、「楠」との違いに迷ったときは、日本ではどちらもクスノキを表すことが多いと考えるとわかりやすいですよ!
地名や人名などでは表記と読み方が異なる場合もあるため、正式な表記を確認しながら、少しずつ漢字に親しんでいきましょう。

